月: 2022年10月

FT8トランシーバーをつくる(2)

FT8トランシーバーをつくる(2)

実装の続き

前回の記事 の続きから、水晶やリレー、キャパシタ、コネクタ等を実装していきます。

概ねのコンポーネントが実装できました。クリスタルフィルターがカッコいいですね。

一部ハンダが飛んでしまった箇所があるので、後でハンダシュッ太郎で直します。

とりあえず10Vで電源を流してスイッチを入れてみると、リレーの「カチッ」という音がしました。

後にLEDを付けて改めて電源をつけると、赤く点灯するのを確認できました!

カッコいい。。。

局部発振の確認

マニュアルによると、スイッチを入れるとC21から局部発振が確認できるようです。

部室にあったレトロなオシロスコープを引っ張り出し、波形を確認します。

30分ほどオシロの設定と格闘した後、ようやくキレイな波形が見えました!

7.074MHzに発振する場所なので、周期に変換すると約0.14usです。オシロの目盛を0.1us/divに設定してあるので、写真から見るに概ね合っていそうです。これは嬉しい。

しかし、正確な周波数はこのオシロではわからないので、後日より精度の高いもので計測します。

局部発振の調整

発振周波数まで計測してくれるオシロで改めて計測します。

結果、7.07317MHzと、目標周波数にかなり近い結果が得られました。

オシロを睨みながらC46のバリコンを微調整し、7.074MHzに調整していきます。

ドンピシャです。

VOX回路の確認

J2に2000Hzの正弦波信号を入力するとリレースイッチがオンになるようなので、試します。

ファンクションジェネレータで2KHz, 150mVの波を作り、J2に入力します。

無事スイッチが入り、LEDが赤から緑に変わりました!

途中ファンクションジェネレータのグラウンドを無線機に繋ぐのを忘れて、しばらくウンウン唸ってたのは秘密です。

ちなみにこれ、どのくらいの周波数なら動作するのか気になって軽く試してみたところ、1KHz~2MHzまでは動作しました。低周波がコンデンサでフィルタされてしまうのはなんとなく分かるのですが、高周波はどこの部分がフィルタになっているんだろうなぁと気になりました。

トロイダルコイルの制作

マニュアルにあった動画を参考に、サクサクと巻いていきます。

巻数が比較的少なかったので、あっさりと完成しました。

足がいっぱい生えているトロイダルコイルについて、極性があるのか?という疑問が生じ、しばらく考えていたら時間が来てしまいました。(多分ない)

これをつけたらほぼ完成なので、来月以内くらいにはできそうだなぁという感じです。

FT8トランシーバーをつくる(1)

FT8トランシーバーをつくる(1)

製作するトランシーバーについて

製作するトランシーバーは、CRkits様が頒布して下さっている、13TR-FT8というキットです。

https://jl1kra.sakura.ne.jp/13TR.html

その名の通りたった13個のトランジスタで無線機を作ってしまおうという、シンプルかつ大変面白い教材です。

今回製作するものは、関東社団MTGの際に早稲田のOMから頂きました。ありがとうございます!

毎週活動の際にちょっとずつ製作を進め、進捗をこちらのブログで更新していきたいと思います。

部品を数える

とりあえず開封し、部品が揃っているか数えていきます。

基板が入るケースがしっかりした作りで、テンションが上がります。(写真撮り忘れました。すみません。)

 

ここで抵抗のカラーコードが5本あることに気づき、困惑。30分ほどウンウン唸りながら、

「これは9本だから部品表と照らし合わせて220Ωに違いない!」とか、

「カラーコード変換アプリによると、これは1.1kΩか?いや、そんな抵抗値は部品表にない…」

などと議論するも、最終的にテスターを使うのが一番早いことに気づき、計測。

とりあえず全部品あることを確認。

実装開始

早速実装を進めていきます。

この時点では気づかなかったのですが、公式サイトを確認すると、実装より前に「hfe選定」というのをやらないといけなかったようです…しまった。

回路図を参考に、ひたすらはんだづけしていきます。

ダイオード、抵抗とキャパシタの一部を付け終わりました。

途中、ごての温度が高かったのか、はんだが飛んで隣接するランドの穴が塞がってしまうアクシデントがありました。後で大変かも…

このキットはモジュールでベースで組み立てられるらしいので、来週背が低い部品が一通り付けられたら、部分部分でテストを挟んで進めたいと思います。

 

次回:FT8トランシーバーを作る(2)